
ツバメ(Swallow)の羽を想わせるゆるやかな弧を描くダイニングシリーズの『Swallowセミアームチェア』は、2024年に創立50周年を記念して発表した椅子ですこの椅子が生まれた背景には、私たち日本人の意外なライフスタイルと、長い時間をかけた研究の歴史があります。
- [1] 世界で最も「座る時間」が長い日本人。変わってきたライフスタイル
- [2] 発売から15年以上愛されるロングセラー。「Swallowチェア」の設計思想
- [3] 鳥の羽を想わせるゆるやかな弧が導く「疲れにくい」姿勢
- [4] 更なる安楽性を求めて。「Swallowセミアーム」への進化
- [5] 心身の健康は「座り心地」から。現代の暮らしに寄り添う一脚を
- [6] 商品情報
世界で最も「座る時間」が長い日本人。変わってきたライフスタイル
日本人は古くから床座の生活をしており、明治時代になるまでふだんのくらしの中で椅子を使うことはほとんどありませんでした。生活の中に椅子が浸透し始めるのは戦後1950年代以降であり、私たちと椅子との歴史は、実は西欧のそれとは比較にならないほど短いものなのです。
しかし内閣府の調査によれば、国民の7割以上が毎日椅子とテーブルで食事をしているというデータがあります。さらにオーストラリアのシドニー大学の研究では、日本人の一日の平均総座位時間は7時間以上に及び、調査対象の20カ国の中で最長との結果が出るなど、椅子はもはや私たちの暮らしになくてはならないものとなりました。
今や日本人は、世界でも有数の「椅子民族」なのです。

「作業」ではなく「くつろぎ」のために。産官学連携で導き出した答え
家具、とりわけ椅子の産地として知られる高山市では、椅子の座り心地をさらに向上させ市場競争力を強化する目的で、大規模なプロジェクトが立ち上がりました。 2004年から岐阜県の研究機関である岐阜県生活技術研究所、飛騨の家具メーカー6社、そして早稲田大学人間科学部を加えた産官学連携の体制で、椅子の座り心地に関する心理的・物理的両面からの調査研究を行ったのです。
その結果わかったのは、日本人にとっての椅子とは、食事など作業をするために座り続けるものではないということ。 日本人は椅子を「寛ぐ(くつろぐ)」ために座り続けるものとして捉えており、一度着座するとその後の使用時間が長い傾向があることが判明しました。
発売から15年以上愛されるロングセラー。「Swallowチェア」の設計思想
「日本人の暮らし方に合わせた、2時間程度座り続けても疲れにくい」
という視点から設計した椅子「Swallowチェア(スワローチェア)」は、2008年にグッドデザイン賞を受賞。発売から15年以上経った今でも毎年300脚以上(2024年自社調べ)を販売するロングセラー商品となりました。
この椅子の設計の要点は「支えるべきところは支え、それ以外は自由にする」ところにあります。
人間の背骨は横から見るとS字のカーブを描いています。自然な姿勢で椅子に腰掛けるには、この形をなるべく妨げないことが大切です。さらに、上半身と下半身のバランスをとり、体を支える点(支持点)が背中の腰の上あたりにあり、ここを支えることで座姿勢が安定します。

鳥の羽を想わせるゆるやかな弧が導く「疲れにくい」姿勢
一方で、椅子に座ると特に臀部に大きな圧力がかかり、次第に下肢の血流が悪くなります。 この状態を改善するため、人は一定時間腰を掛けると、足を組んだり腰をずらしてさまざまな姿勢をとり始めます。その際には必要に応じた体の動きを制限しないことが重要になります。
背骨の自然な形状を損なわず支持点を確実に保持し、かつさまざまな動きや姿勢に対応するのが、Swallowチェアの特徴である鳥の羽の形をした横に長い笠木(背当て)なのです。


更なる安楽性を求めて。「Swallowセミアーム」への進化
今回開発した「Swallowセミアーム」は、Swallowチェア開発から15年が経過した2024年に、その設計思想をさらに進化させ、安楽性を向上させたモデルです。
進化したポイントは大きく3つあります。これらの効果で、使用する際の一層快適な座り心地を実現しました。



心身の健康は「座り心地」から。現代の暮らしに寄り添う一脚を
椅子は衣類の次に体に触れる時間の長いものです。また、座り心地は心身の健康を左右します。体型や目的に合った椅子を選ぶことはとても大切で、長く座ることが多い場合はなおさらです。
「Swallowセミアームチェア」は現代の暮らしに沿う快適性を追求した椅子です。ぜひ一度、その進化した座り心地を体験していただけましたら幸いです。
商品情報

