オークヴィレッジとは

高山本社「緑の工芸村」から

オークヴィレッジの高山本社は、JR高山駅から西に10kmほどの清見町牧ケ洞にあります。高山のまちなかを流れる宮川に注ぎ込む牧谷川の上流域、三方を山に囲まれた谷間。1974年に高山市郊外の農家の納屋で誕生したオークヴィレッジは、5人の創業メンバーが理想として掲げた持続可能な循環型の社会を体現する「緑の工芸村」を目指し、1976年、メンバーそれぞれの家族とともにこの地に移住しました。

100年前まで段々畑と田んぼだった場所は、別荘の分譲地として開発される予定だった場所でした。しかし計画が頓挫し、長年放置されて一面のススキ野原になっていました。メンバーは皆でススキを刈ることから始め、谷から水を引き、土地を平らにして工房やそれぞれの住宅を建てました。そして田畑を耕し、鶏や羊を飼い、漆や果樹の木を植えていったのです。現在、本社と第1工房(家具工房)として使用している建物は始まりの頃に建てた工房で、窓ガラスと窓枠は廃校になった学校からもらってきたものと言われています。

3年後の1979年には、その工房をはじめ、建築用、漆用、織用の4棟の工房、住宅6棟が建ち、倉庫や車庫、材料置き場も整備されていました。1980年代後半あたりからは木造建築が本格化するなど事業の拡大に伴いスタッフも増え、創業メンバーによる「緑の工芸村」は次第に会社組織として運営されるようになります。1976年に購入した土地は約8,000坪でしたが、菅原文太さんが所有し、家を建てて住んでいた土地を購入するなど社有林を広げ、2020年には約20,000坪になっています。菅原邸の庭にある栃の木はオークヴィレッジのシンボルツリーとなっており、天気のいい日はこの木を囲んで朝礼が行われます。

木を植える。育てる。
森林を広げる。

オークヴィレッジは、創業以来の理念の一つに、「子ども一人、どんぐり一粒」を掲げ、木を使ったら100年後に同じ大きさとなるドングリを植えて山に返そうと考え、広葉樹の植林・育林を行っています。
それは、創業メンバーが荒れ果てたススキ野原を切り拓き、工房や住宅を建てながら木を植えて森林をつくっていった行動を受け継ぐもの。豊かな里山を形成する敷地の環境を維持し、さらに広げていくために、社員は年間計画に基づき毎月一回、植林・育林と敷地内の環境整備など季節に合わせた活動を行っています。その中には、「緑の工芸村」の名残ともいえる会社の畑でのジャガイモなどの野菜、ブルーベリーの栽培もあり、社員も楽しみながら取り組んでいます。

また、オークヴィレッジのお客様の会員組織「シルヴァンクラブ」の交流イベントとして「植樹祭」など年数回、会員参加の植樹や森林の手入れを行っています。
また、2020年2月にはSDGsの取り組みとして「オークヴィレッジ緑の国2020 環境経営宣言」をとりまとめ、LCA(ライフサイクルアセスメント)の手法を用い、事業活動で排出されるCO2を算出し、カーボンオフセットに取り組んでいます。その一環として電力のクリーンエネルギー調達を進め、さらに不足する分は10ヘクタールの森林を新たに取得することによって、生産で排出されるCO2のすべてを自社の森林で吸収させることを目指しています。

オークヴィレッジの四季

オークヴィレッジの敷地には、私たちがこの地に入る前から、すでにこの地に生えていた木がたくさん残っています。「せせらぎラウンジ」からネイチャートレイルに沿って樹齢100年以上の桑の木やカエデ、山桜などを見ることができます。
その景色は季節とともに多様な表情を見せ、私たちの感性を刺激し続けています。そして、森と生きる、森と暮らしをつなぐ役割を担う使命感、日本古来より受け継がれる「木の文化」の大切さに気づかされています。

オークヴィレッジは高山の市街地より標高が150メートルほど高く、その分気候も少し変わります。
冬の始まりは10月後半ごろ。11月になると、寒さに痛みが伴うようになり、毎日、厚い雲に覆われマイナス10度、寒さの厳しい日はマイナス15度になることもあります。雪が降るようになると寒さの感覚は和らぎますが、一晩で膝上くらいまで積もることもあります。
2月になると青空を目にする日が増え、「光の春」が始まります。しかし、昼間は日差しがあると夜は放射冷却でぐんと気温が下がることもあり、春への期待とぶり返す寒さを繰り返しながら3月を過ごします。
高山の市街地では「春の高山祭(毎年4月14日・15日)に合わせて桜が咲く」、と言われていますがオークヴィレッジでは3月いっぱいで積雪が溶け、ふきのとうが芽を出し始めるくらい。ミズバショウが出てきたら本格的な春の合図で、桜の開花は4月中旬あたりです。そこからは駆け足で季節が進みます。5月が春、6月が初夏、7月が夏。8月になると晩夏の趣で、お盆を過ぎれば秋の気配が広がり、9月になると日々、広葉樹の紅葉が山頂から裾へと下りてきて10月は晩秋。そしてまた、長い冬が始まります。
豊かな森の中で、季節の流れに身を任せて日々を過ごすオークヴィレッジ。創業当時と変わることのない「森と生きる」を実践することにより、日本中の人々に「森とつながる暮らし」を伝えていくことができるのです。

高山本社 全体マップ

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ショップ
ショップ

3つのフロアに分かれた店内では、家具を中心に食器や文具、おもちゃなど職人が作った商品を展示販売しています。
建築事例紹介コーナーやキッズスペースもあり、ご家族でお楽しみいただけます。

2
せせらぎラウンジ
せせらぎラウンジ

目を閉じると川のせせらぎや小鳥のさえずりが聞こえ、窓を明けると、窓いっぱいに森の景色が広がる、ラウンジでぜひおくつろぎください。

3
せせらぎ散策道
せせらぎ散策道

ショップの1Fを出るとせせらぎの入り口へ。源流のせせらぎは透き通るように水がきれいで、散策道には20種類以上の木々が育ち、四季折々の景色が楽しめます。

4
ツリーハウス
ツリーハウス

明るい森の小道を抜けると、乗鞍連峰が一望できるツリーハウスへがあります。このツリーハウスは、イベントでお客様とともに立てた、オークヴィレッジにとっても想いの深い施設です。

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トチの木広場
トチの木広場

オークヴィレッジと共に歩んできたシンボルツリー。推定樹齢50年、樹高約10mのトチノキです。
この広場では毎朝のラジオ体操と朝礼を行うなど、中心的な存在となっています。