木造建築

オークヴィレッジの木造建築
〜大切にしていること〜

日本の気候風土に根ざした木造建築は、世界に誇る貴重な文化であると考えます。
その文化の継承とともに、未来につながる「魅力ある木の空間」を目指し、【素材】【設計】【技術】そして携わるすべての人々の【情熱】、こららを大切にしながら私たちは活動しています。

素材

自然素材の力を活かし、
適材適所に使う

木をはじめ土・石・紙など自然の中に存在する自然素材は、一つひとつ異なる特性があります。これらは、時間とともに味わいが増し、人の心を惹きつける魅力があります。
自然素材のもつ特性や力を活かし、適材適所に使用することで、永く使い続けることのできる建物や空間をつくります。

地産地生でつくる

その土地ゆかりの素材を使用することは、敷地の環境や気候風土に適した建物となり、やがてはその土地の風景の一部となります。「消費する」のではなく、素材も人も、そして地域産業も生きる「地産地生」の建物を造ることは、持続可能な社会にも貢献します。

安心で安全

自然素材の魅力は、見た目や質感、経年変化による風合いだけではなく、やがて自然へと還ることです。自然環境だけでなく、人の体にも優しく安心して過ごせる、安心で安全な建物や空間を目指しています。

木
肌触りがよく、軽く柔らかで加工がしやすい上に強度を持っています。建物の骨組みはもちろん、床・壁・天井の建物のどの部分にも使用できる万能な素材といえます。樹種により表情や性質が異なるため、場所や用途に合わせ適材適所で使用することで、意匠性や耐候性が期待できます。
土
「土」は古くから床・壁の下地や仕上材として使用されてきました。高い強度、耐久性、調湿性、蓄熱性、防火性など優れた性質を持つだけでなく、色や質感もさまざまです。部屋の壁をはじめ、土蔵、土間、土塀など、身近な存在の「土」ですが、さまざまな表情を魅せてくれる有能な素材のひとつです。
石
土同様、地域性を持ち特色のある石が日本各地で産出され、耐水性、耐久性に優れ、種類によって特殊な性質を持っています。一般的には外国産の御影石や大理石が多く使用されていますが、玄昌石、大谷石、十和田石、鹿沼石、滝ケ原石、麦飯石など、地域の石を活用し、空間に取り込んでいます。
和紙
和紙は、楮・三椏・雁皮などの植物が原料となります。壁・天井に貼ることで柔らかな表情を出したり、照明器具に使用し光を演出したり、幅広い用途があります。また、和紙を使用した障子は断熱性能もあります。和紙に包まれた空間は、柔らかで豊かな表情と心地よさ、安心感をもたらします。

設計

「想い」をかたちにする

建物や空間はお客様と私たちの「想い」をかたちにすることで生まれます。どのような空間でどのように過ごしたいか、どのような未来を描いているか、見えない「想い」をかたちにし、お客様、設計者、施工者が心を通わせ、世の中にひとつだけの理想の空間を築き上げていきます。

自然を取り込む知恵

建物が建つ土地の気候風土や地形を読み取り、土地特有の自然環境を最大限活かすように心がけています。過剰な設備に頼らず、自然の光や風を取入れながら快適な空間をつくることは可能と考え、四季の変化、通り抜ける風の心地よさ、陽の光の移ろいや温もりを感じられる空間をご提案します。

細部を大切にする、
シンプルな設計

私たちは、素材や構造がもつ本来の良さを活かした空間をつくることを心がけています。要素を加え華美にするのではなく、削ぎ落しバランスを整えた設計を行うことで、シンプルで美しい空間を追求しています。構造から細部まで妥協せず、また、家具から建物までトータルで設計することで、唯一無二の空間が生まれます。

時がつくる価値を生かし、
未来へつなげる

古くから使われて生きた建物には、貴重な材料や技術が使用されていることも多く、古民家改修やリフォームの場合、それらを活かして、現代に合った建物や空間へと再生することは、新築以上の設計力・技術力が必要です。既存建物の価値を見出し、次の世代へとつながる建物や空間をご提案します。

技術

木の特性を活かした
木組みの技術

木の特性を活かした、日本の伝統的な仕口・継手(※1)によって組み上げられた、金物に頼らない構法(=木組みの技術)は、自然に対抗するのではなく、日本の気候風土に馴染む最適な構法といえます。木組みでつくられた建物は、組立・解体が容易であるため、移築や増築、部材の再利用など柔軟に対応できます。私たちはこの木組みの技術を継承し、永く使い継がれる建物をつくっています。
※1 木材同士が直交する接合を「仕口」、木材を継ぎ足して長くする接合を「継手」と言います。

「素材」・「設計」を
実現する匠の技

オークヴィレッジの建物の特徴である、自然素材を活かし、木組みの構造体を見せる空間は、多様で不揃いな自然素材を扱う施工の知恵や工夫、木の特性を熟知した大工の高い技術が必要です。伝統的な木組みの技術をベースに、時代に合わせ柔軟に対応できる技術をもつ職人がいるからこそ、お客様の「想い」をかたちにできます。

建物を支える職人集団

建物をつくり上げるには、たくさんの職人が携わります。大工をはじめ左官、建具、塗装、家具などそれぞれの分野で熟練の職人が腕を振るいます。
遠方での仕事が多い私たちは、飛騨高山から出向く主力の職人と、各地にいる協力業者がチームを組み、どの地域でも建物の品質が保てるよう、設計から施工まで一貫して自社で行っています。

建築Photo by Isao Imbe