
世界遺産として知られる島根県・石見銀山。
この地から「根のある暮らし」を提案し、日本の古き良き技術や生活文化を継承するブランド「石見銀山 群言堂」とオークヴィレッジが初めて手を組んだのは、2021年のことでした。
当時は、オークヴィレッジのロングセラー「ホライズンソファ」を拭き漆塗で仕上げ、そのクッションカバーに群言堂の藍染生地を採用。藍、楡、漆が一体となった製品が生まれました。今回は、コラボレーションで誕生したSwallowチェアをご紹介します。
- [1] コラボレーションSwallowチェア
- [2] 木と藍、漆が織りなす経年の味わい
- [3] 商品情報
コラボレーションSwallowチェア
オークヴィレッジのフラッグシップ「Swallowチェア」を漆塗りで仕上げ、座面に群言堂の藍染生地を合わせました。
座面に用いる生地は「藍染ツイード柄抜染」というこだわりの逸品。タテ糸とヨコ糸にそれぞれ異なる色の糸を使用し織り上げることで、奥行きのある藍色が表現されています。
さらに、手書きの柄を抜染という技法でプリントすることで、より複雑で味わい深い趣となっており、和洋いずれの空間にも調和します。

(左)拭き漆塗 (右)黒色拭き漆塗

産地の技を生かした生地も
デニムの産地・広島県福山市で織られた「インディゴ唐草柄」もラインナップに加え、こちらの生地は織りで表現した綿柄と、伝統的な唐草柄のジャガード織りが重なり合っています。
「藍染」は飛鳥時代に中国から伝わったと言われ、日本の文化と歴史に深く根ざす伝統的な染色技法です。
均一な青色ではなく、淡い色から濃い藍色まで多様な表情を見せ、使い込むほどに色合いが変化し 深みを増します。

(左)拭き漆塗 (右)黒色拭き漆塗

木と藍、漆が織りなす経年の味わい
藍染の変化は、私たちが大切にしている「木の経年変化を愉しむ」という考えと通じます。木の王様とも呼ばれる楢(ナラ)を、自然由来の塗料・漆で仕上げることで、木目が際立ち、豊かな表情が生まれます。
藍と楢(ナラ)、そして漆が融合した今回の「Swallowチェア」。
時を重ねるほどに使い手の暮らしに馴染み、ともに変化していく一脚です。


商品情報