9月2日(火)、オークヴィレッジ本社のある清見町の清見小学校6年生の皆さんが、
森林学習の一環で見学に来てくれました。
この生徒たちは「針葉樹の森」について、総合学習の授業で学んでいます。
7月に自分たちでヒノキの木を伐り、これからスツールをつくります。

そして、この伐った木から出た枝葉30キロを、精油抽出用にyuicaを製造する正プラスが受け取りました。
森の恵みを余すことなく活かすプログラムです。
枝葉は細かく粉砕され、蒸留釜で一日かけて抽出。
水蒸気蒸留で得られる液体は水と油に分かれ、その上に精油が浮かびます。


漂う香りは「いい匂い!」という子もいれば「ちょっと強い!」という子も。
それもそのはず、濃縮されたヒノキの成分だからです。
木から抽出する精油についてクイズ形式でお話をしました。
「精油5mlを抽出するのに、枝葉は何キロ必要でしょう?」
子どもたちは顔を見合わせながら、真剣に考えていました。

最後に、総合学習で自分たちで伐ったヒノキの枝葉から抽出した精油を5mlずつプレゼントしました。
お湯を入れたカップに一滴垂らせば、部屋中にヒノキの香りが広がります。
自分たちの地域の山から生まれた恵みを、暮らしに取り入れる体験になったと思います。
外は夏の日差し。でも今日は少し暑さが和らぎ、日陰に入ってのお話がちょうどよい時間でした。
清見の山を見上げる子どもたちの表情が、なんだか少し頼もしく見えました。