群馬県 みなかみ町
みなかみユネスコエコパーク
林業の六次産業化を目指した「森林(もり)を育む広葉樹産業化プロジェクト」


オークヴィレッジ株式会社と群⾺県利根郡みなかみ町は、2018年12⽉9⽇、林業の六次産業化および地域活性化を⽬指し、包括的連携協定を締結しました。
本プロジェクトは、2017年6⽉に「ユネスコエコパーク」(※1)に認定されたみなかみ町が推進する、「⾃伐型林業」(※2)の整備の過程で伐り出される広葉樹を、⽊材としてオークヴィレッジが活⽤し、製品づくりと市場への販売を⾏うものです。
それにより同町内の森林整備を後押しし、さらに地域材を活⽤した⽊育事業を推進するなど、ハードとソフトを融合させた林業の六次産業モデルの確⽴を⽬指します。
また、両者がこの先駆的取り組みを情報発信することで、国内全体の森林関係者のモデルとなり、様々な森林改善に波及することを視野に⼊れています。両者はユネスコエコパークの理念のもと、地域産広葉樹の有効活⽤と、「林業」「産業」「地域」の3つを繋ぐ事業モデルの確⽴を⽬指します。
※当社は、国が平成22年に制定した「6次産業化法(地域資源を活⽤した農林漁業者等による新事業の創出等及び地域の農林⽔産物の利⽤推進に関する法律)」の認定事業者です。(平成27年認定)
※1 ユネスコエコパーク
正式名称は「⽣物圏保存地域(Biosphere Reserves:
BR)」。「⾃然と⼈間社会の共⽣」を実践するモデル的地域でありユネスコが認定する。豊かな⽣態系や⽣物多様性を保全し、⽂化や経済・社会的にも持続可能な発展を⽬指す。現在⽇本国内に9箇所。
※2 自伐型林業
採算性と環境保全を⾼い次元で両⽴する、持続可能な⽐較的⼩規模の森林経営
プロジェクト概要
この取り組みは「林業」「産業」「地域」の3つの要素から成り⽴ちます。
- 林業
⺠有林13,437ha(町有林397ha+⺠有林13,040ha)の中にモデル地区を設け、⾃伐型の施業を⾏いながら、針葉樹と広葉樹が混交する健全な森林づくりを進めます。 - 産業
択伐施業により伐り出された、広葉樹を使った⽊⼯製品を開発・製造、市場への販売を⾏います。 - 地域
⾃伐型林業の実践を通じ、技術や⽂化を継承する⼈材を育成します。「地産地消型」⽊製品による⽊育事業を通じ、地域独⾃のアイデンティティを醸成します。

プロジェクトから生まれた家具
「森と人を繋ぐイス」というコンセプトのもと、「mori(森)」と「hito(人)」の言葉を組み合わせて名付けられた「Mori:to(モリート)チェア」と「Mori:toロッキングチェア」。これらの椅子には、群馬県みなかみ町で自伐型林業により伐採されたコナラ材を使用しています。
背中が当たる細いスピンドル(丸棒)部分には、このコナラ材を使用し、木のしなやかさと弾力を活かしたやさしい座り心地を実現しました。また、丸脚には木目が途切れないよう柾目に製材した材を用いることで、コナラ特有の硬さとしなやかさを活かし、折れにくく丈夫に仕上げています。
この事業に関しましては、遠⽅など距離に関係なく取り組んでいる事業もございます。これまでの実績などを並べましたが、まだまだたくさんの可能性があるかと存じます。互いのメリットを享受することで活きてくることもございます。ぜひアイデア、疑問に思われていること、私どもで⼒になれることと思います。ぜひご相談ください。