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松本家住宅
2020年04月02日 (木)

こんにちは、設計の大家です。

 

先日、高山にあります松本家住宅に行ってまいりました。

過去の大火からまぬがれ、市内では最古の町家、とのことです。

なんでも、文政9年の墨書きがあるだとか、、

 

玄関に入ってすぐ、オエの吹き抜け部分ですが、高山では有名な吉島家や日下部家とも違います。

部材の数も控え目で空間も広すぎず、そのためか材料や木組のしくみが鮮明に伝わってくる気がします。

 

 

 

 

また、間取りは当時の暮らしを分かりやすく示しており、

明るい中庭→騒がしい前面道路に向かって、客間→仏間→寝室→座敷という構成で、

来客や先祖にとっておきの空間を設け、暮らしている自分たちは二の次、といった構成となっています。

床の間・仏壇の框高さの違いや、天井高を見ても、高低差が位を分ける要素だったことが伺えます。

 

 

 

 

 

中庭を挟んだ土蔵で面白かったのは、2階の造りです。

階段を真ん中に設け、両側に箪笥などを並べる、収納のための分かりやすい構成です。

箪笥を置くために必要なだけの高さを両側に確保するといった無駄のなさです。

 

おまけに、屋根を支える垂木という部材には、箪笥の収納品が分かるよう貼り紙がされています。

道具が多く使い分けが大変だった当時の、キチッとしたご婦人の性格を連想させます。

 

 

 

 

 

古い建物では、実測や観察を通して、面白さが膨らむような気がします。

また時間を見つけて、色々な建物を見に行きたいと思います。

 

大家 (設計監理)