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和紙の話
2020年03月05日 (木)

和紙とは、大陸から伝わった製紙法が日本の風土で適した原材料と製法に変化し1000年以上もの伝統をもつ日本独自の紙のことです。紙は日本にもともと自生した楮(こうぞ)や三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)などの原材料を使って手漉きで作られてきましたが、明治以降の改革で機械化が進められ、ペン書きやタイプ用紙などの用途に応じて改良され、徐々にパルプなどの木材原料も使われるようになりました。

 

現在では西洋から伝わった製法の木材原料を主とする洋紙が生産量の多くを占めていますが、その「洋紙」 に対して昔ながらの原料と製法で作られる紙を「和紙」と呼んでいます。

建築物では主に障子や襖の表材として使われてきました。

 

最近は建物の洋風化とともに障子や襖の建具が減ってきておりますが、障子がガラス戸の内側に1本あるだけで、かなりの断熱性能が高くなることは意外と知られておりません。ガラスも性能がアップしてきて、ペアガラスといった断熱性能の高いガラスが標準で使われるようになってきていますが、それでもガラス窓から寒さ、暑さが伝わってきます。

それをしのぐ手段としてよく使われるカーテンやロールブラインドではどうしても隙間ができてしまうので、断熱性能は落ちてしまいます。

障子の場合はそういった隙間がないので部屋の保温性を高めることができます。

 

古い民家では柱などが傾いて、建具の建て付けが悪くなり隙間ができてしまっているので寒いのですが、きちんと建具の建て付けを直して隙間がないようにすればかなり寒さは軽減できるようになります。

もちろん壁部分の断熱性も高めないとダメですが、古民家=寒いと決めつけてしまうのは勿体ない話で、うまく改修をしていけば快適に過ごせる住まいになりますので、建て替えを検討している方は、今一度考えなおしてみてはいかがでしょうか。

 

 

障子のある古民家改修事例

 

井元 (施工管理)