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床下の話
2017年08月01日 (火)

最近、既存住宅の床下に潜ったり、のぞき込んだりする機会があり、過去の住宅の床下についていろいろ考えさせられます。

 

戦後から高度成長期にかけて建てられた住宅は、建築用材にはいい物がなく、あっても高額で一般には手が出ないため、ある程度の素材で作られた家が多くあったようです。

また大工さんも数寄屋や神社仏閣を造る大工以外は、それほど昔からの知恵を引き継いでいなかったのか、床下に対してあまり気を使っていませんでした。

 

当時建てられた多くの住宅は、土台下には逆T字型のコンクリート基礎を作っておりましたがそれ以外の床の下は土のままで、建物廻りの基礎にも十分な通気孔が開いておらず、床下に湿気がこもる状態になっていました。

 

江戸~明治時代の古民家や神社などでは、床を高くして風が通り抜けるような仕様にしており、床下空間は乾いた良い状態になっていることが多いのですが、コンクリートの基礎が出てきてから、床下空間が湿気のこもるようになってしまいました。

 

その結果、床下にカビが生えてきてカビ臭くなったり、さらにひどい場合は土台など木部にシロアリが入り込んでしまったりといった被害が発生しています。被害が酷ければ土台を一部変えたり、床下にコンクリートを打設したりして、床下からの湿気を防ぐようにしますが、床を全部めくる必要があるので、かなり費用が掛かります。

 

最近はそういった被害が出ないよう、床下もコンクリートを打設し、床下の通気をきちんと取って湿気を逃がすような作りにするようにしています。

後でやり直しがきかない部分ですから基礎をしっかりと作ることが肝心だと思います。

 

 

(昔の家の床下 土間上の白いものが白カビ)

 

井元 (施工管理)

 

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